◎試し織り
タテ糸に切れたところはないか確認してから、毛羽を押さえるために糊を引いて、織り出しは1本取りのヨコ糸を使います。
写真は、いよいよ試し織りのスタート・・・どきどきワクワク
目だった糸切れもなく、竹筬も調子良さそう。
タテ糸が落ち着いてきたところで、ある程度の長さに引きそろえたヨコ数本(数本の糸をただ合わせたもの)で試し織りをして、糸の太さや織り目の具合を見ます。糸を使い切ったところで、何メートルの引きそろえ糸で何センチ織り進むことができたか、織り密度(ある長さの中に打ちこまっているヨ糸の本数)うや織り幅は何センチかを調べます。
まだ引き揃えの本数が少ないようなので、もう少し増やしたもので織ってみたところ、まだまだヨコ糸が細いので、思い切ってその倍の本数にして織ってみたところ、だいたい考えていた織り密度(ある長さの中に打ちこまっているヨ糸の本数)に近くなったので、引きそろえ糸の本数が(とりあえず)決まり、帯として織る長さから、あとどのくらいのヨコイトが必要になるかを計算しました。まだまだ糸が足りないので、染めなくてはなりません。
写真で縞のように見えるところは、模様ではありません。ヨコ糸の太さを変えたところに違う色糸を打ち込んでいるのです。
織り目を見たり、指先で布の厚さを確かめたり、この太さのヨコイトでいいのかどうか、いろいろと迷っている状態がなかなか楽しかったです。機屋さんから預かったものを織るときには、このような作業とは無縁ですから。
ヨコ糸を何本引き揃えるかは、絶対的なものでなく、その時手元にある糸の細さによって違います。今回は、ヨコ糸の太さや打ち込み加減が、実際に使用する帯として相応しいものかどうか確信がないままに織り進むことになると思いますが、今後の参考(たたき台)にしようと思います。
伸子を使わずに織るので、耳の部分にヨコ糸をどのように通すか、引きそろえたヨコ糸の小管への巻き方などを習いました。
昨年の11月以来、久しぶりに機に乗って、ヒでヨコイトを打ち込んでいると(まあ、織り口をまっすぐにして、打ち込みもしっかりして・・・と、気を使うのですが)、織るということが単純に楽しかったです。
今日の作業は、ここまで。
次回作は、色や模様の違う半幅帯を織ってみようかと思っています。