おじいちゃんの命日だったので、お線香をあげに出かけてきました。宇都宮も桜が満開です。
午前中は数輪咲いていたのに、そのあと気づいたら満開になっていたという話を聴きました。その話を聴いて、「はなさかじいさん」の話を思い出しました。おじいさんが、灰を(というか、この時期はスギ花粉?)を撒いたときって、こんな感じなのかな(笑)。
リタ・マーリー/ヘッティ・ジョーンズ著の「
ボブ・マーリーとともに」。読めます。ひきこまれます。おすすめです。と、いうわけで、感想を書いてみます。
「ボブ・マーリーの奥さんであるリタの本」として読んでいると、実は「リタの本」なのだということに気づきます。ジャマイカの女性の視点で書かれていることが、新鮮で、とてもさまざまなジャマイカの素顔を見せてくれます(女性として生きること、子育て、食べ物、ジャマイカ社会のラスタへの偏見、子煩悩なボブ・マーリー、などなどなどなど)。リタの生き方もすごいけど、彼女の叔母さんもものすごくバイタリティがあって、リタを支え続けていたことも知りました。
晶文社から出ているボブ・マーリーの本には、触れられていない、興味深いことです(晶文社の本は、字も細かくて分厚いので、読むのに気合が必要だけど・笑)、こちらはぐっと読みやすいです。むかし、ボブ・マーリーのお母さん、セデラ・ブッカーの写真を見たときに、リタ・マーリーにそっくり!って思ったけど、この二人が初めて会ったときのことにも触れられている(その時の展開には納得です)。装丁は、表紙カバーの一部に赤、花ぎれに黄、栞(しおり)ひもとハードカバーに緑を使って、さりげなくラスタカラーがあしらわれています。
仕事でかかわっていたときに比べると、ジャマイカが日本から物理的に離れているのと同様の隔たりが私の今の生活のはずなのですが、本を読んでいて、リタがようやく独立した生活を送ることになったブル・ベイの場所を確認したいなあ、と思えば、なぜか半分開いたジャマイカの地図がベッドのわきにあります(笑)。登場する場所や人たちは、レゲエの仕事をしていたときに出合ったり、いっしょに仕事をしたり、語り合ったりという思い出があるので、よけいにひきこまれてしまうのでしょう(文中もしや、と思うのですが、本文中ジャマイカの「リーキと胡椒」とありましたが、これは多分、スカリオンと辛子(スコッチボネットとかベルペッパーといった類)のことだと思います)。
コンサート・ツアーで異国にあるとき、ジャマイカの味がどんなに恋しいかったか・・・そんなくだりも出てきます。そして、思い出すのは日本をツアーで旅しているジャマイカのアーティスト達も、だめだと言われていても、ホテルの客室で煮炊きしていた、ということです(笑)。プロモーターの立場としては、煮炊きはダメと言ったものの、客室フロアの廊下に漂ってくるにおいが、とってもとおいしそうで、うらやましく思ったことを懐かしく思い出しました(笑)。
今日、駅前のビルがテナントを一新してオープンしてますが、食料品フロアの名前が「カリブ」だというのです。へー、と思ってチラシを読んでいたら、カリブのつづりはKARIBで、スワヒリ語で「ようこそ」という意味なんだそうです。へー。
今日は天気も良く温かいです。そのうち、「足尾」にドライブに行ってみたいと思いました。
徹子の部屋、今日のゲストはいしだあゆみさん。ブラウン管で見る限り、結城紬(刷り込み技法によってタテ・ヨコ糸への絣模様を入れたもの、飛び柄、たぶん160亀甲)をお召しのようだ。明るいベージュというか砂色地。こんな感じの機を私も織ったことがあるけれど、仕立ての段階で、どこに模様を持ってくるかというのが難しそ~。いしださんは、だいだい色の帯を合わせていて、全体の雰囲気がとっても明るく見える。帯も、真綿紬のようだった。
先日の着付け教室で、先生が「紬はどんなに値段が高いものでも普段着。洋服でいえばジーパンにTシャツのようなものです」と言っていました。それを聞いて、普段着・・・普段着に何百万もかけないよなあ普通、と思いました。今日は暖かいです。キモノきるなら木綿の着物にしをたいですね。けど私、綿素材は浴衣しか持ってないんだよな~。欲しい、木綿の普段着!
そんなわけで、今夜は浴衣に反幅帯を貝の口に締めてくつろいでます。