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いーとーまきまき(
伊藤真紀)
機屋さんからヨコイトが届いておりますので、今日は久しぶりに糸巻きをしております。
ゆうべ録画しておいた「タイガー&ドラゴン(厩火事・うまやかじ)」を観ました。どつき漫才夫婦の話、なかなか泣かせますね(笑)。落語「厩火事」には、孔子と弟子の逸話が登場します。落語のネタ元は、こんなふうに、日本に限らず中国の話(中国の笑い話本なんかも参考にしてるんですョ)、オペラ(そのネタ元はグリム童話)、本、講釈(講談)、歌舞伎(芝居)など、幅広いジャンルに及んでいるのです。
今だからわかるのですが、ドラマ「水戸黄門」でも落語を彷彿とさせるものがありました。
1つは、“竹の水仙(水をやると、竹製の水仙の花が開く、というもの”。もう一つは、美保純扮するお嬢様が、連れの男と呉服屋を訪れ、品物を見るふりをしながら反物を万引きするが、見つかってしまい、正体を現すというもの。前者は「左甚五郎」で、後者は「姫かたり」と同じ展開です。
ところが、落語「左甚五郎」のネタ元は、講釈(講談)だそうです(笑)。まあ、いろんなところから題材を得て、今では「古典落語」に納まっているようです。来週は「明烏(あけがらす)」。クドカンは、どんな風に料理してくれるんでしょうか?楽しみです。
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それって何色?
落語にはまっているのだから、この際、いろいろ書きとめておこうと思います。
「古典落語大系」の中に、「花色木綿」という噺があって、「かけ布団の裏に、花色木綿をつけている」という下りがありました。はてさて、花色木綿ってどんな色?って疑問に思いました。残念ながら、解説では「花色」には触れられていなかったので、「千字落語」で調べてもたら、さすがですね。「花色とは、縹色のこと」だとありました。あるいは「花田色」とも書かれるようです。花といえば桜のことだから、ピンクかと思ったら青系統のことだったんですね。
日本の伝統色に関しては、こんなサイトがありました。
・http://www.colordic.org/w/
・http://www.studio-mana.com/ippuku/dentousyoku/dentousyoku_shikisou.html
落語は日本の伝統色にも目を向けさせてくれます。しかし、「花色」を知らないばっかりに、噺がいまいち見えてこないということにもなるわけです。落語を聞いたことがない友人に、「落語って(言葉が)難しくない?」って聞かれました。話す言葉は問題なく聞き取れますが、色の呼び方や、職業、風習など、昔は皆が知っていたことを、今の人は知らない・・・そんなところからくる「わからない」「難しい」はあると思います。