6つめの絣を織っているところです。お巻きから1スミの印が出てきました。
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カミナリ・ショー
今夜は、やけに外がにぎやかだなあ、と思ったら、雷が派手に鳴っているのです。ドンゴ・ドンゴ・ドンゴ・ドンゴ、ドドドド、ガラガラ・・・ドドーン!まるで、爆撃にでもあっているみたいです(実体験はないけど)。そこで、雨戸をあけて、部屋の明かりを消して、稲妻の閃光が走るカミナリ・ショーを楽しみました。ちょっとした花火大会もびっくりの光と音響です。夜空がパパッツと光って、さまざまな形や色の稲妻が空に浮かびます。まばゆいばかりの強い光が、右に流れ、横に走り、天から地に向け垂直に刺し・・・その形は千変万化。見飽きることがありませんでした。長く輝く稲妻もあり、思わず、打ち上げ花火みたいに「うわー!」なんて歓声をあげてしまいました。
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梅雨明け宣言!
発表されましたね。関東・甲信越地方で梅雨が明けた、
と、見られる・・・と。今日は「海の日」。だけど、栃木県には海がない(笑)。今日は、夏の太陽の光にも負けない、明るいむら染めの、プレタの有松鳴海絞り浴衣を着ています(写真)。しばらく前に買って、寝巻きにしていました。夏になると、インド製のさらりと着易いサンドレスを良く着るのですが、そんな感覚の延長で選んだ浴衣です(ワンピースみたいな感覚です)。蛍光色の黄色とペパーミントグリーンと淡いオレンジ(笑)!うちの父は、この染め色を見て、「なんだっ!?」と絶句していました(笑)。でも、私にしてみれば、汗を良く取ってくれるし、軽くて、やわらかくて、サラサラの良い着心地・・・けっこう気に入っています。
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宇野千代のきもの観
きのは「芭蕉布物語」を返却に図書館へ。何も借りずに帰るつもりでいたのに、帰りのバッグには宇野千代の本「きもの読本」と「私のきもの人生」が入っていました。
きもの読本(昭和33年刊)に、私は知らなかった結城紬のことが書かれています。例をあげると、「結城紬の色は藍と柿茶が主色で藍は玉藍、茶は蘇芳という草は、くるみが主な染料だったようですが、最近ではグレー地、グリーン地、紅地など種々と変わった色のものが織られています」「産地は茨城県の結城地方ですが、
特に高級品は栃木県の絹村で生産され、紬糸は昔のままに真綿から手紡ぎして植物染料で染め、居坐機(いざりばた)という原始的な機械で織られています」
絹村って、どこ?それにしても、宇野さんは良く知っているなあ、と感心しました。晩年の宇野さんの姿なら、テレビなどで見たことはありましたが、若い頃の宇野さんは、たった1枚の着物で1年を過ごしていたことがあったそうです。暑くなると着物の裏をはずし、寒くなると裏をつけ、お正月には赤い半襟を買ってきて、袖口や衿に、ちらっと見えるように裁断して縫いつけたり・・・と、創意工夫でおしゃれを楽しんでいて、貧乏で着たきりスズメであることに、何の苦も感じていなかったそうです。