15個目の絣を織っているところです。ハバネ郎がめっちゃ元気です。ボネ子ファミリーや、デメロン(こちらも、ずいぶん大きくなっています)、藍~ん達を眺めていても、飽きることがありません。土用の丑の日ということで、夕食には四万十川で捕れたうなぎの蒲焼。今日の「電車男」は、期待はずれ(笑)。
今週火曜(26日)に、ヴィッセル神戸とイングラントド・プレミアチームのボルトン・ワンダラーズが国際試合をしていたんだけど、テレビのニュースで「ボルトン」ってテロップを見て、え~!来てたんだ!と思いながら、映像(たった数秒)に目をこらしましたが、誰が誰だか見わけがつきませんでした。ボルトンといえば、ちょっと古い話になりますが、イギリス旅行中にチケット買って試合を見に行ったっけ(笑)。来日メンバーを見たら、あらまあ、来てたんですね、ジャマイカ代表のリカルド・ガードナー。まだ、がんばってるんだ~、よかったな!
http://plaza.rakuten.co.jp/bolton/diary/200507170001/
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紬織物技術講習会@紬織物技術支援センター
講師の西山要治氏の講演は、とても参考になりました。氏は、「銀座もとじ」の立ち上げの時から、もとじさんの相談を受けていたそうです。「銀座もとじ」は、雑誌やホームページで見て、とっても気になるお店なんだけど、私にはなぜか敷居が高い店でした(笑)。銀座メルサに入ってる青山みともの紬館の方が、フロア一角にあるテナントという店構えのせいか、ふらりと立ち寄り易い。
「もとじ」というのは、私は最初、人の名前かと思っていたんだけど、苗字でして、もとじさんは銀座に代々呉服屋を構えている人・・・かと思っていたんですけど、奄美出身の人。銀座で人がやらないようなことをやるたい、ということでユニークな店舗づくり・経営を展開しているのです。
西山さんは、結城紬は、産地・組合・県が一体となって一大産地(東京)などでプロモーション活動をする必要がある、とズバリ指摘していました(ほんとに、せめて公式ホームページくらいは作るべきなのに)。越後上布が50周年行事として、東京で催事を行ったことや、沖縄の文化催事が毎年開催されていることを例にあげていましたが、産地が茨城県・栃木県の両県にまたがっている点で、両県共同で何か開催できるのか、その場合は誰がまとめ役になるのかな?な~んて思いました(笑)。沖縄に関しては、風土・文化そのものがエキゾチックで、観光プロモーションでの露出も高いため、プロモーションもやりやすく、受けが良いと思います。
「結城紬」をプロモーションするにあたっては、本場だけでなく、値段も手ごろな石下紬あたりまで間口を広げてもいいだろうし、関東(場合によっては甲信越も入れて)の織物というくくりで、一足先に注目を浴びた銘仙や、唐桟を併せるのも、それぞれの製品の個性を引き立てあうことができておもしろいかもしれません。というのは、これまで結城紬だけの展示会を何度か見ているのですが、地味(笑)というか、いつ見ても同じ・・・という印象だからです。
きもの業界の現状として、市場の変化(消費者の動向、小売ルートの変遷~インターネットやリサイクルショップの小売が伸びていること、きもの本・雑誌の新規参入・・・昨年は51冊)を解説していましたが、私はイマドキの消費者として、まんまあてはまってるな~、と実感(笑)。そして、何より、結城紬の特性が、消費者が求める嗜好(傾向)から外れていないことも改めて感じました。そのうち、機会があったら、「もとじ」も覗いてみようっかな。
帰りには、図書館に予約しておいた着物本2冊をピックアップしてから帰りました(笑)。
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無垢の木のぬくもり
自分で作った無垢材のスツールとコーヒーテーブルの手触りがいいなあ、と感心していましたが、この感触は、結城紬を織っている人は、織るたびに味わっているのです。今日、改めて感じたのですが、杼(ひ)や筬束(おさつか)は、無垢材でできていて、あの大きくて重たい杼でヨコ糸を打ち込み詰め込むたびに、そして筬束を掴むたびに、手のひらが木のぬくもりを感じているのです。