NHKラジオ・ビジネス英語のテキストを買ったついでに、当ブログのバナーをデザインしてくれたcrixさんが主宰しているファッション・ブランド"COSKEL UNIVERSITY"のTシャツが紹介されてる"LUIRE"4月号をチェック。おともだちリンクのricoさんによるジャマイカ情報や、巻末のHITOEちゃんのエッセイ&イラストもチェック(笑)。それから、ミクシィで知った古今亭志ん生の新刊本(kadokawa夢ムック)を探す(レコード・コレクターズの隣に並んでた・笑)。ひと通りの立ち読みだけでもイソガシイ(笑)。
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小太鼓?野太鼓?~働く女の帯結び
CNプレイガイドから電話があり、コンビニのチケット用紙の補充ができたので、チケットの発券が可能になりましたので、取りにおいでください、とのこと。昼過ぎにコンビニに行きました。散歩がてら、歩いて行きました。そしたら、コンビニの人が、すみませんでしたねえ・・・と温かい缶コーヒーを1本くれました。
そこで、ちょっと足を伸ばして、コンビニのすぐ隣にある中央公園を半周したところで、県立博物館の前まで来ました。何か展示してるのかな~?と掲示板を見てみたら、テーマ展をやってました。「水墨画選」「かぶりもの」「おじいさんやおばあさんの子供のころの暮らし」・・・へええ、かぶりものだって・・・真綿の綿帽子とか展示してあるのかな???ふと興味がわいたので、覗いてきました。
詳しくは書きませんが、かぶりもの展示には、手拭(初めて見る、2枚の手拭の一部を縫い合わせた「フタセツテヌグイ」という東北地方のかぶり方なども紹介されていました)、笠などがありました。が、中でも
「これだ~!!」と思ったのが、たすきがけでムシロのようなものを織る道具の前で作業をする農家の婦人、何か作業をする農家の娘さん達、それから、おばあさんが地機で機織している写真でした。
背中でぺたんとした彼女たちの細帯の結び方!これこそ、働く女の実用的な帯の結び方です。誰も文庫や矢の字に結んじゃいませんでした。野良着の細帯結びなんて、今時の着物の本には、まず紹介されていません(笑)。細帯の垂れを、背中の後ろにくぐして小さなお太鼓のような形にして、帯の下線から少し垂れを覗かせています。そして、小さなお太鼓部分の上から、細い三部紐(これは、前が見えないのでわかりづらかったのですが、前掛けの紐なのかどうか、ちょっとわかりません)のようなもので縛っていました。野良着の帯結びなので、野太鼓(小太鼓)と勝手に呼んでますが、私も普段着にはあんな結び方をしてみようかな、と思います(笑)。
たすきではさんだ着物の袖は、おしゃれ着物より短い袖丈ではないかと推察しました。あねさんかぶりをしている手拭は、昔は貴重品だったため、お祭りの時や、田植えの早乙女の衣装として新しいものをおろしたのだそうです。機織をするおばあさんの写真では、おばあさんは割烹着のようなそでくちの上っ張りを着ていました。
乾燥した場所で、糊をつけられ切れまくっていた荒れた糸のために、加湿器をつけて少しずつ織っています。こわれてしまった絣のタテ糸も、少しずつ直しています。実演から早1週間。じわじわと思い出されるのは、着物の着心地です。機織で足がむくんだりしましたが、あの体をすっぽり包み込む感じや、袖がふりふりする感じが無性に懐かしく思え、お風呂あがりに綿縮みの浴衣を着てみました(笑)。そして、昼間博物館で見た野良着の細帯結びを真似て、母に「ねえねえ、こんな風に結んでた?」と聞いたら、そんな時もあったかもしれないと言っていました。
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江連房子 染織展
きのうの新聞で、来週25日~30日ホテル東日本宇都宮ギャラリーで開催される染織展の記事を見つけました。江連さんが染織を始めたのは60歳の時。それまで、県立高校の先生を36年間務め、真岡市の高校に勤務していた時、真岡木綿に出会って絣の美しさにひかれ、ずっとあこがれていたのだそうです。
退職したら染織をやりたいと思い続けて20年。念願叶って二宮町の真岡木綿保存会振興会講師・大友紀子さんの教室に通って、織りや絣の技法を学び5年になるそうです。1年目にして県の芸術祭工芸部門で芸術祭賞を受賞など、第二の人生を染織に打ち込んでいます。つまりは、何かを始めるのに、年齢を気にしなくてもいいんじゃないか・・・ということです(笑)。江連さんが、そんな一例だと思います。