1スミを通過して、8つめの絣を織っているところです。
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楢(ナラ)か椚(クヌギ)か
火鉢を手に入れたら、そこに火を入れ、鉄瓶で湯でも沸かしたくなるのもです。特に、今日のように冷たい雨の日は。でも、炭も鉄瓶も持っていません。ネットサーフィンしていると、<昔の灰にはアスベストが入っていることもある>なんて書いてあってビビりました(私の火鉢には、最初から灰が入っていて、火箸でかきまぜていたら、マッチの軸が出てきたりしました)。
炭といっても、どんな炭が良いのか、火の起こし方や、火力の調整の仕方、消し方など、わからないことだらけです。炭火は、灰に埋めておいても消えますが、火消し壷という鋳物や陶器の道具に入れる方法もあるようです。ありきたりの火消し壷じゃなくて、漬物壷を代用しちゃいけないの???なんて思いますが、陶器にも耐熱とそうでないものがあるようです。とはいえ、火消し壷に空き缶を利用してる人もいるそうなので、道具をバッチリ揃えなくてもいいのかもしれません(もちろん、火の扱いと始末には十分に気をつけなくてはなりません)。
鉄瓶だって、手入れの方法や、鉄瓶の選び方・見分け方などもあるようで(笑)、よくも火も入っていない火鉢ひとつから、こんなにいろいろな質問が飛び出てくるものだと感心しています。
炭も、輸入ものから国産、黒炭と白炭があり、火鉢に良いとされる楢(ナラ)や椚(クヌギ)は黒炭と呼ばれ、火付きは良いけれど燃焼時間は短く、備長炭は白炭と呼ばれ、火付きは悪いけれど一旦火がつけば燃焼時間は長いそうです。今日、ホームセンターを2軒見てきたのですが、火鉢に良さそうなのは岩手産の切炭(ナラ)。ミャンマー産備長炭なんてのもありました。ところで、備長炭って何の木で作るんだっけ(笑)?
鉄瓶も、インターネットやオークション、店頭で見始めたばかりですが、いろいろなグレードがあるのですね。まあ、ぼちぼち揃えばいいと思っています。お湯を沸かしたら、抹茶でも点てたいと思います。抹茶茶碗や茶筅は、ずいぶん前に買ったんだけど(笑)・・・道は長いですね。
魅力的な着物(中途半端)だの、炭で湯を沸かすだの・・・これらが全て凝縮されたものって、茶の湯の世界だったんだ、と気づきました。露地(庭)、茶室(建物)、生け花や掛け軸(しつらえ)、釜などの道具、炭、着物、心のありよう・・・裏口から入ったら、表口に出ちゃった、そんな気分です(笑)。
・・・備長炭はウバメガシだそうです。
http://www.iip.co.jp/minabegawa/STORY/st_sumi.html