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虫の災難
夕方、母が「クチナシ(鉢植)が全滅している」といいながら部屋に入ってきました。驚いて見に行くと、ほとんどの葉っぱが食べられて枝ばかりになっていました。完食?ものすごい食欲。
この様子に気付いた母は、葉っぱを食べ尽くした張本人~6~7匹のオオスバシカの幼虫たち~に、アブラムシ駆除剤スプレーを吹きかけたというのです。クチナシの葉は、時間が経てば出てくると思うので、別にかまわなかったのですが、毎日のように庭に出ているくせに、私はクチナシの異変には全然気付きませんでした。
まるまると太った幼虫は、きれいな明るい緑色をしていて、おしりのところにツンッと角が出ています。成虫が庭先を飛んでいるのを真夏に見かけていたっけ。その幼虫達が、薬が効いてきたのか、次第に苦しげにもんどりうっています。見ているこちらも胸が苦しくなってきました。ジョウロにたまっていた水を虫たちにかけてみました。それで、薬が流れ落ちても彼らが助かるかどうかわかりませんけど。花の蜜を吸うオオスカシバ、私は嫌いではないのです。本当は薬をかけて欲しくありませんでした。
・オオスカシバ http://www.insects.jp/kon-gaoosukasiba.htm#youtyu
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ブランコこぐ人
昼過ぎに隣町にある六道郵便局へ。その隣にあるスクルにはシャッターが降りていました。休業?いえいえ、昼の12時から午後2時はオヤスミ(休憩)なのです。店先に下がっていた駐車場案内を見て、ちょっと思い出しました。その駐車場は、かつて時計店があったところでした。
小学生の私は、赤い革ベルトの腕時計を持って、その時計店を訪ねました。ガラスカバーが外れてしまったからです。そして、お店の人にガラスの蓋と「秒針をつけてください」と言ったのです。
私の腕時計には秒針はついていませんでした。父の時計には秒針がついていて、それがうらやましかったのです。私の時計にも秒針をつけたいな・・・子供が考えるコトです。機械に秒針のための機能がないのだから、土台無理な話なのです。
時計店のおじさんは、私の注文を聞いて、しげしげと時計を観察しつつも戸惑っていた様子でした。詳しいやりとりを記憶していないのですが、最後は私がはじめから秒針がついていなかったことを白状して終わったと思います。おじさんは、時計をそのまま私に返してくれ、私は<あわよくば秒針をつけてもらおう>という目論見が外れ、ちょっとがっかりして店を出たのでした。
その、おじさんとやりとりをした店先の、ちょうどその場所あたりがスクルの駐車場なのです(笑)。郵便局からクルマで帰宅する途中、その駐車場の角を曲がったとき、向かいの閻魔堂の公園のブランコに男性がすわってまっすぐ前を見詰めていました。もしかして、違うかもしれないけれど、スクルの人かな(笑)?と思いました。
・スクル http://suqule.exblog.jp/