↓こんなわけで、織りの時間をかなり潰してしまったので、今日は夜織りデス。
◎どうやって繋ぐかを知りたくて
益子町の陶庫へ。和室ギャラリーで7月3日まで奥会津からむし織展を開催中。展示品は、帯(30万円代)・着尺(70~80万円代)、帽子にバッグにネクタイ、がまぐち、名刺入れ、コースター、印鑑ケース、ランナー、<奇跡の地機織り>と断り書きのあるマット、洋服、他。亀甲模様なども取り混ぜた、絵羽模様の着尺も展示してありましたが、結城紬の絣と比較すると、留めがチラシも兼ねるようなつくりになっていました。
3月に、結城のカフェ&ギャラリー壱の蔵で見た、「第4回結城紬・和布と暮らすライフスタイル展」を思い出しました。壱の蔵では、何も買えなかったけれど、陶庫ではからむし織りの栞(500円しない!)を購入。手ごろな値段。やっぱり、このくらいの小物も用意して欲しい。他に、糸績みの解説書のついた、からむしの原麻(麻引き後、乾燥させたもの・1.150円)。本当は、糸績みのやり方を聞ければ・・・と思っていたのですが、教えてくれるような人はいませんでした(笑)。DVDで、糸績みはちらっと映っていた程度。でも、地機織りのための下ごしらえや、織りも見られたし、からむしの栽培からひととおり紹介されていたので、役に立ちました。
本当は、買った栞は2番目に欲しかった物。最初に見て、「あ、コレいいな!」と心に留めていた物は、私が昭和村のからむし織り紹介DVDを見ている間に入ってきたお客さんに先を越されてしまった。くやしいけれど、私が気に入った物を他の人も気に入った、というところは、ちょっと嬉しい。
DVDによると、糸づくりの為に細く割くにも、原麻をひっかける道具が必要なようです。また、片手にからむしの束をくるくるっと巻きつけてひとまとまりにしたり。
糸のつなぎ方を、ネットで調べていたときも、片側を2つに割いた一方を、つなげる糸と寄り合わせ、残りの一方をさらに寄り合わせるらしいことを知り、真綿から糸取りする際に、ブチっと糸が切れたときも、片側の糸を2つに割いたうちの1本を、つなげる糸とより合わせ、残った1本をさらにより合わせて1本の糸にするので、(撚りの方向はともかく)原理は一緒なのかもしれない、と思ったのでした。
今日はからむしでしたが、ゆうべたまたまNHKでBegin Japanologyという番組を見たら、沖縄の織物を紹介していまいた。ピーター・バラカンがナビゲーターとなって、芭蕉布、みんさー、紅型、花織をていねいに取り上げていました。芭蕉布を復活させた平敏子さんの工房を喜如嘉に訪ね、糸芭蕉を伐採するところから、剥いだ皮を釜で茹でているところ、機織りしているところも取材していました。小幅なみんさーのヨコ糸を、小さなヒでギュッ、ギュッと押し込むように織る様子も、初めて見ました。
戦後、紅型を再開するも物資不足だったため、アメリカ軍から出た使い古しの口紅を、ほじくって赤色の染料としていた、などという話も興味深かったです。
◎物欲まみれ Part 4
いったい何の話かちゃんと書かないままに続く、物欲まみれの顛末実況。
昨日届いた返事に対し、益子に出かける前に、私の要望を率直に書いてメールしました。帰宅後、さっそく返事が届いていました。あ~、メールを開くのが怖い、ケド・・・
昨日は、山の麓にいたような感じでしたが、今日は何合目かまで車で行っちゃったような、そんなところデス。でも、途中まで登ったようでも、その先は危険な雪山・・・・てな具合でございまして。
(つづく)