43cm(1尺ちょっと)。あまり織れなかった日。タテのつなぎが明日には無くなりそう。機屋さんから届くつなぎ糸の追加分、間に合うかな。
◎かのひとの扉(トビラ)
今夜21:00~23:10、フジテレビ土曜プレミアム『我はゴッホになる!―愛を彫った男・棟方志功とその妻―』、川上澄生の版画「初夏の風」との出会いをきっかけに版画にのめりこんで行くあたり、どんな風に演出されているのか見てみたいです。歌舞伎界の至宝、片岡仁左衛門が棟方志功の才能を初めて認めた民芸運動の指導者・柳宗悦を好演とか。http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2008/08-279.html
初めて「初夏の風」を川上澄生美術館で見たとき、解説を読み、棟方志功がこの作品によって版画を志したことを初めて知りました。ところが、その作品は私にとって何の衝撃もなく、かえって棟方志功の生き方を変えたという事実の方に衝撃を覚えたものです。そして、私の感性はどうかしてるのかな(笑)と、少々残念に思ったものでした。「初夏の風」は、志功にとって別世界に入る扉だったのですね。
◎焦って織ると・・・/織り目は鏡
それは、昨日のこと。
ぱっと見、目立たないのですが・・・
良く見ると、織り目に太いスジ状のところ発見(針先のところ)!タテ糸が1本切れたまま織ってしまったのです。本当なら、織りならがら、すぐに気づいて繋ぎ直すべきでしたが、「もうちょっとで決めた長さが織り終わるゾー」っと、最後の追い込みでガシガシ織って、注意力散漫になっていたのです。もちろん、問題の部分は織り直しです。
機織のおもしろいところは、織った通りの結果が出るところです。糸が1本のところ2本入っていたり、今回ご紹介したようにタテ糸が抜けていたり、ヨコ糸の打ち込み方にムラがあったり、かけ糸が揃っていなかったり・・・そうした問題があると、その通り織り目に現れます。休んでいる間に誰かがヨコ糸を打ち込んでおいてくれるなんてコトもなく(コビトの靴屋かっ!?)、ヨコ糸1本でも自分で入れなければ先に進みませんし(笑)。
織り目に教えられるのです。
織り目は鏡です。
<※画像はセピアカラー加工しています。>
◎
栃木県本場結城紬織物競技展示会 [入場無料]
2008/10/25(土)・26(日)
会場:
道の駅 思川(おもいがわ)栃木県・小山市
アクセス http://michinoeki-omoigawa.city-oyama.com/access/index.html
*国指定重要無形文化財*
第33回栃木県本場結城紬織物競技展示会
[時 間]25日(土)午前10時~午後5時
26日(日)午前10時~午後3時
和服を着て来場された方先着100名様に粗品進呈
[問合先]栃木県結城紬織物協同組合
TEL0285-49-2430
今日、明日と開催です!できましたら、着物でおでかけ下さいネ!