◎たねまき
今週は、和綿を播き、きょうは、スコッチボネットを播く。播いたあと、手を洗ったはずだけど、糸とりしてたら、舌が何となくピリピリ・・・スコッチボネットの種のせい(笑)。種がイチバン辛いのです。だから、直接タネに触れた指先で、コンタクトレンズを出し入れなんてしないように!
◎糸とり
今日も糸とりのつづき。昼前から真綿4枚目の途中まで。今日は、左手中指と右手人差し指が、つむいだ糸に負けて切れちゃった。
これまで、真綿20~21枚分くらいの糸を取ったようなので、半ボッチ弱といったところでしょう。
◎時を纏(まと)う~本場結城縮(ちぢみ)
小山ブランドまつりの会場で、昨年と最近出会った古手の縮2枚を、結城紬の問屋さんに見てもらいました。片方は機屋さんに「総柄だから石毛」と言われていたもの。もう片方は、縮と呼ぶには縒りがほとんど目立たないもの。ただし、糸は真綿らしさ満点です(笑)。
畳紙(たとうし)を開けた瞬間、問屋さんは「これはどちらも本場(結城紬)だよ」と言いました。どうしてわかるのか尋ねると、糸が均質ではないことを指摘。シボが強いもの、弱いものともに昭和20~30年頃、結城縮が全盛の頃の手機(てばた)のものだそうです。うち1枚はタテヨコ絣です(私が目にする機会は、ヨコ絣のものが圧倒的に多いのです)。
それを聞いたときは、軽く感動を覚えるほど嬉しかったです(笑)。私は縮全盛の頃、まだ生まれていませんでした。全盛の頃がどんなものか知る由もありませんが、当時の着物なら、素材も模様も、その時代の特徴を凝縮したような、切り取ったような記録とも呼べるものだと思います。時間差はあっても、全盛期のエッセンスに触れることができる!という嬉しさです。また、持参した結城ウールの反物は、石下のものとわかりました。この反物も、ウールの着物全盛期!の証です。
問屋さんは、私が着物持参で訪ねてくると聞いて、私の持っているものより何倍もレンズの大きなルーペを持参していましたが、生地を見ただけで判断していました。あの目が私も欲しいです。アドバイス、ありがとうございます。