◎半幅帯のヨコ糸を水張り(+薄糊付け)→そして織り始め
毛羽を押さえるために、水張りと同時に薄糊付けをすることになりました。小麦粉を溶いて糊を作ります。
糊を沸騰させます。
ヨコ糸のカセを入れて、溶液を良く浸透させます(10分経ったら、浸し直し、更に10分置きます)。
カセをといて、吊ります。素早く糸の束を分け、乾燥させます。
乾燥を待つ間に、1本取りのヨコ糸で織り出しを1cm程度織っておきます。帯を切り離した際のホツレ防止です。
「たいこ」と呼ばれる道具を使って、ヨコ糸をたぐってゆきます。この道具は、通常はヨコの絣糸の下ごしらえに使われます。
<参考>たいこを使う「緯絣糸(よこかすりいと)たぐり」
http://www.tochigi-edu.ed.jp/dentou/yuki/make/14-taguri.shtml
お腹に装着して、糸を撚ることなく巻き取ってゆきます。
私目線の画像です。
<参考>越後獅子・・・と誰彼なくつぶやくのは、
この(↓)イメージがあるからなのでしょう(笑)。
http://mototuya.hp.infoseek.co.jp/newpage26.htm
巻き取った状態です。
「たいこ」から直接小管にヨコ糸を巻きます。
そして、いよいよ織り始めました。きょうは20cm強。
幅が狭いので伸子は使いません。耳がなるべく揃うよう慎重に糸を加減しながら織ります。いままで着尺なら織ったことがありますが、帯は初めて!です。
<明日につづく>
◎コノテ(此手)=刷毛目縞
2月23日の
diaryのコメント欄で「コノテ」という言葉が出てきたのですが、意味がわからず機織りの先生にも訪ねたのですが、その時は解決しませんでした。
昨日、「そういえば、どっかで見たことがあった」と言いながら、先生が1枚のコピー(古い染織事典)を見せてくれました。そのコピーは、別の項目にマーカーで印がつけられていたのですが、同じページに「此の手(コノテ)」も収録されていたのです(笑)。
「此の手(コノテ):縞柄の名「刷毛目縞(はけめじま)」に同じ。其の條を見よ。」とありました。
参考:刷毛目(縞)
http://dearbooks.cafe.coocan.jp/wagara/kotoba09b.html#hakeme
・・・と、いうわけで、刷毛目と同じことがわかりました。
私の周りでは、コノテと呼ばず刷毛目と呼ばれていたので、なおさらわからなかったようです。刷毛目は、小山の指導所で伝習生仲間が織り、私の織った小物用縞と端切れ交換をしたので、手元にあります。
勉強になりました!