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縮んでるの~!?
さて、落語、落語、落語ですよ~。今日は中形長板の本藍染めの浴衣(写真)にミンサーの半幅帯を合わせてました。これは、戸田屋商店(今日の落語、お声をかけていただいたのです)で、反物で買って、私(途中でギブアップ!)と母で仕立てたものです。布地がしっかりしているので、半衿なし、衿芯なしでサッパリと着ることにしました。今日の着付けは、衿が詰まりすぎて失敗だったんです~。朝、時間が気になって・・・ちょっと直せば、ずっと着心地も良かったことでしょう。
で、皆でランチを食べていると、「縮みは暑いだろう?」とご隠居。
えっ?これ、縮みなの!?その時まで、浴衣地が縮みだなんて思いもよらなかったんです。確かに、布地は厚めでザラリとした感触だなあ・・・とは思っていたのですが、綿で縮みもあるなんて意外でした(笑)。結城紬(絹)には、縮みがあるし、小千谷縮(麻)、阿波しじら(こちらは木綿だなあ)あたりまでは知ってはいたけど。
今日1日着てみて、日中蒸し暑かったくらいで、そんなに暑い日ではありませんでしたが、縮みは暑いといえば暑かったです。別の見方をすれば、「暖かい」とも言えますね(笑)。綿絽や紅梅生地は、涼しいけれど薄地なので、下に襦袢を着ないと透けてしまいますが、綿縮みは、素肌に来ても透ける心配がありません。
この浴衣なら、半衿を合わせて着ることができます(その場合は足袋も合わせること)。でも、おもしろいことに、半衿なしでも足袋はOKだそうです(足したり引いたりにもそれなりに法則があるんですねえ)。な~んて話をしたあと、地下鉄ホームでご隠居のお知り合いに偶然会ったのですが、その人の着姿がめちゃ良かったんです!紺地で中形の麻の葉模様の浴衣(半衿なし)。足元には足袋。衿の開き具合も彼女にピッタリ。まさに普段着のお手本でした。
中形長板 http://www.handmadejapan.com/sidestory_/sst130_01.htm
阿波しじら http://www.menz-kimono.com/awasijiraori.html
しじら http://www.kanshin.jp/kimono/index.php3?mode=keyword&id=223463
ランチ・・・おいしいステーキランチ♪目の前で鉄板で焼いてくれます。手際よい仕事です。やわらかく焼けていておいしかったので、「私が食べたのは、牛さんのどこですか?」とシェフに尋ねたら、「あばらのところについているお肉です」と教えてくれました(鉄板焼レストラン『仁』@人形町)。このレストランも、先週の後楽園ホール内のレストランもそうでしたが、着物を着ていると、お店の方が、気遣ってエキストラのナプキンを用意してくれたり、座る場所(煙がこないように)をアドバイスしてくれたりします。
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落語~第二十五回 志遊の会@上野・広小路亭
<ばんぐみ>
開口一番 立川志らべ
ちりとてちん/鮑のし/笑い茸 立川志遊
初めての広小路亭。快適な狭さ(笑)。高座と客席の一体感が生まれます。土足厳禁でスリッパが用意されているんです。このスリッパで階段をあがると、シンデレラみたいにスリッパが脱げちゃうんです(笑)。不特定多数の人が利用するビニールスリッパを、素足に履くのはちょっと・・・というわけで、買わなけりゃ良かったなんて書いてたストレッチ足袋が登場(笑)。もしもの為にと、バッグに入れておいたんです。さっそく使いました。足入れの具合で、見た目も何とかなるようです(笑)。「持ってて良かった」でした。志らべさんと、志遊さんの「鮑のし」までは、前に座ってる人の後頭部の影から噺が聞こえてくる・・・という状態だったので、うつらうつらしちゃったのですが(笑)、休憩を挟んで、最後の「笑い茸」は、前の人がイスをずらしてくれたので、噺が良く見えました(やっぱり見えないとつらいですねえ)。「笑い茸」は、高座にかけられる機会がなかった噺を、志遊さんが復活させたそうです。そういう噺を聞くことができて良かったです。
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くらくらきました
広小路亭から、戸田屋さんの前の駐車場に直行。お店の人にあいさつをして、車に向かって歩いているとき、周囲のビル群の窓がキシキシ、ガタガタ・・・ものすごい音をたてはじめました。足元がゆらゆらぐらぐら・・・周囲を見回すと揺れています。路上の人も、建物内にいた人も、道路に飛び出して不安げに様子をうかがっています(よかった、一人じゃなくて)。程なく揺れは収まりましたが、ラジオをつけると震度5強のところがあった、とのこと。東京でこの震度は13年ぶりだそうです。高層ビルの上層階にいた人や、暗がりで映画を見ていた人なんか、びっくりしたでしょうね。
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ひさびさの男前
とっても充実していた1日だったので、少しクールダウンしようと思って、帰りに「男前豆腐」ほか、棚にあった三和豆友のお豆腐を全種類1個ずつ買って帰りました。まず、「男前豆腐ミニ」を冷奴で食べました。ひさびさです、男前。んま~い!あま~い!この大豆の旨味が男前。