1つめの絣を織っているところです。新しい柄なので、おたおたしてます。絣に迷ってます(笑)。絣糸をどこに入れるべきかボーっと考えていても進まないし、間違って織るのが怖いので、ヨコイトを入れかねたり・・・模様に慣れるまでは、図案とにらめっこです。
いやぁ~、ようやくまとまった睡眠時間を取り、今日は頭スッキリ気分スッキリです。
視聴率、どのくらいなんでしょうか。強度偽装の証人喚問では、証人が冒頭に宣誓書を読み上げます。そこに「何事も隠さず、何事も付け加えない」とあり、サントリーのウイスキー「山崎」の広告コピー「何も足さない、何も引かない」を思い出しました。
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アブラムシ
数日さぼっていたボネ子とハバネ郎のアブラムシ取り。このアブラムシ、最初は指先で取っていたのですが、細かいところに届かないので、綿棒の先を水に濡らして取っていました。濡らした綿棒だと、水にくっついたり、綿の繊維にひっかかって、取りやすく感じましたが、綿棒の先が丸くて不便でした。そこで、今日はつまようじの先に糊をつけたところ、花びらの隙間などにもラクラク届いて、良く取れました。もっと良い方法があったら、知りたいです。アブラムシ忌避用のスプレーや粒剤を、昨日園芸店に見にはいったのですが、やっぱり手が出ませんでした。あんまりクスリは使いたくないんです。
水曜といえば、呉服のきくやさんのメルマガです。今日はなになに・・・ガード加工がテーマのようです。中に、染み抜きに数千円、もしくはそれ以上もかかるのは「人間の着る衣服としては全くダメダメですな。全く衣服として完成されてない。」とありますが、これには同感です(笑)。
それでは、下記引用します。
■ガード加工
パールトーンを初めとして様々な着物や帯に加工できるガード加工
ですが、皆さんはどういう印象を持っていますか?
それを書く前にもう一度ガード加工の仕組みを書いておきます。
ガード加工は簡単に言うとフッ素コートなんです。フッ素というの
は原子的にすごく安定した物質なんです。安定した物質ということ
は他の分子などと結合しないということ。結合しにくいということ
は他の物質が付着しにくい=汚れないというわけです。
で、このガード加工なんですが、色んな掲示板を見ているとやはり
大切な着物に加工をしてしまうということで敬遠されていることが
多いようです。確かに何となく絹の風合いが無くなってしまうよう
な気がしますが、実際のところどうなんでしょうか。メリット、デ
メリットにわけて考えてみることにします。
○デメリット
まず、加工することによって生地が固くなるかどうかというと、結
論から言うと固くなります。とは言ってもおそらく普通の方がどれ
だけ触ってみてもまずわからないです。毎日着物まみれの僕でも触っ
ただけではわからないです。仕立屋さんで仕立歴数十年、何千枚も
縫ってきた方がようやく「これガード加工してるの?ちょっと固か
ったね」というレベルです。
また、メーカーはたいてい「効果は半永久的」といいますが、着る
頻度によっては1年で効果はなくなります。メーカーの言う「半永
久的」という効果はめったに着ない着物での話と考えていたほうが
良さそうです。実際、僕の着物にもガード加工をしておりますが、
頻繁に着るので1年半程度で効果が無くなってしまいました。
汚れをはじく、という宣伝文句も着物を着ていてガード加工が効果
を発揮する汚れなんてのは実際にはすごく少ないんです。着物を着て
いて一番汚れるのは袖口や衿山の部分でこすりつけるような汚れなん
です。そんなのはガード加工してようがしてなかろうがつきます。
基本的にガード加工は水っぽい汚れでないとはじきません。例えば
ケチャップなどが着物についたときにケチャップが水玉になってコロ
コロ転がっていくということは無いですよね。
そして最後に染め替えが出来ないということ。メーカーはガード加工
をきれいに落とせば染め替えだって出来ますよ、といいますが、やは
り完全には落ちにくく、染め替えをしたときに職人が見るとムラに
なっていたりすることも多いようです。
○メリット
たぶん今までの説明で「ガード加工なんて必要ないやん!」と思っ
てしまったと思うのですが、これだけデメリットをあげつらって
いる僕も実は全ての着物にガード加工を施しています。というわけで
今度はメリットを書きます。
メリットの筆頭はとにかく手入れが簡単ということ。たいていのガー
ド加工の会社は自社のガード加工をした着物はシミ抜きが無料、また
はかかったとしても1000円~2000円程度(ちなみにきくやではシミ抜
き代は無料)。
僕は常々思っているんですが、自分の着物を着てお出かけしてシミ抜
きが何千円~1万円もかかるなんて貸衣裳じゃあるまいし、そんなに
費用がかかるのは人間の着る衣服としては全くダメダメですな。全く
衣服として完成されてない。
ガード加工をしておけばそのあたりの手入れの費用が全く必要が無く
なるんです。これは何ものにも替えがたいメリットだと思います。
生地が多少固くなったとしてもそれは素人にほとんどわからないレベル
であれば僕は気にしないです。それよりも着物を着ての食事などでいち
いち気を使うことなく気楽に食事を出来るほうが楽しいです。もちろん
数百万円の結城紬なんかを購入したときには躊躇しますけどね。
また、染め替えが出来ないという点についても、いったい現代でどれ
だけの方が染め替えをするでしょうか。ほとんど染め替えたりすること
が無くなってしまっているのが現状です。
さすがにちょっと上で書いたように、重要無形文化財レベルの結城と
か、宮古上布とかはガード加工するともったいないような気になり
ますが、ごく一般的な着物に加工するのは僕としてはお薦めというス
タンスです。
でも、着物に対する思いは人それぞれですから、ここで書いたメリッ
ト、デメリットをよく考えて、御自分の着物ライフをよく考えて加工
するかどうか選択して下さいね。
近々きくやでガード加工のページを作りますので、よろしければお持
ちの着物の加工もさせていただきますよ。
今週のチョイ話の御意見、御希望、御感想は下記掲示板へ。
■呉服のきくや楽天店掲示板
http://www.rakuten.co.jp/gofukunokikuya/forum
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呉服のきくや楽天店
551-0031 大阪府大阪市大正区泉尾3-15-4
TEL.06-6551-8022/070-5507-7842(担当者直通)
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森田 文啓 (gofukunokikuya@nifty.com)