26個目の絣を織っているところです。
木工教室からの帰り、ハンドルを握る右手親指の先がなんだか痒いような気がして、ふと見ると指圧するときに一番力が入る部分の真ん中あたり、タテまっすぐに6ミリほど切れていました。この部分の皮はけっこう厚いためか、切り口がちょっと開くと、パックリという感覚があって我ながらギョっとします(けっこう悲しがりです・笑)。
ばんそうこうだと機織に不便そうなので、水ばんそうこう(直接傷口にセメダインみたいな液体を塗ると固まって皮膜となり傷口を守る)を二度塗りして織ってみたのですが、この部分は思ったより使うし、絶えず力もかかることに改めて気付きました。
オサツカ(<タテ糸をガイドするくし目のような筬(オサ)>を挟み込む木製の枠)を掴むとき、杼を持ち上げるとき、切れてつないだタテ糸を布に留める針を刺したりぬいたりするとき、にぎり鋏を使うとき、太い針で絣合わせをしているとき・・・・水ばんそうこうの皮膜は、親指の先の汗腺からにじみ出る湿り気や、絶えずかかる力によって、端から白く浮き上がり、ほどなくぼろぼろになってしまうので、何度もはがしては塗り直していました。
あー、めんどうだ。
水ばんそうこうを塗ると、一瞬沁みるんです。そんな思いを何度もするのは嫌なので、水ばんそうこうの皮膜の上に、傷口と同じ6ミリくらいに細く切ったばんそうこうを巻いてます。細いので、指先で感じることのできる範囲が何とか保てるので、ずっと作業もしやすくなりました。ちょっとした怪我でも、指先は困りモノですね。
教室で見つけた、制作中の作業台の脚2箇所についていた小さな小さな血の滲み、あれは私のだったのかー・・・と、後から気付いだのでした。
●
水玉のおちょこ
先月、金継ぎの修理に出したおちょこ。漆も乾いて修理が終わりました、との連絡がありました。この間、展示会などで多忙にもかかわらず納期も予定通り・・・プロの仕事なのね~。
●
ほんとにあったか
今日も我が家の前を散歩していたサモエドのKちゃん。ふかふかの毛をもじゃもじゃと掻きまくったら、非常にヨロコンで、ごろんとヨコになった。その時、Kちゃんと触れ合っている部分が、とってもほかほかしていることに気付きました。あー、公園で氷点下の一夜をウシ(犬)と明かしたおばあちゃんは、このぬくもりを分け合っていたのかな・・・とじんわり感じ入ったのでした。