◎しのばせる
2年前のこと、初めて観た生(LIVE)の高座が、この人。このたび笑志改メ 立川生志として、20年という二つ目時代を経て、満を持しての真打昇進が叶いました。有楽町朝日ホールにて真打打昇進披露落語会へ。生志さんのてぬぐいを作った、戸田屋さんご一行に入れていただきました。ところで、「生」と「志」の文字を見ると、志ん生師匠を連想してしまうのは、私だけ?
生志さんの演目は「紺屋高尾」。
成長を、厳しくも愛情持って見守り支えた、談志師匠はじめとした人々の存在。その大きさも感じた会でした。
私の前列に、銀座らくや店主・石田節子夫妻。図書館で石田さんの着付けの本を借り、東京でハタオリ実演の時にカバンにしのばせ眺めていたほど参考にしていたので、本の感想を伝えました。私が結城を織っていると知ると、地機織りは貴重ですからがんばってくださいとのこと。
旦那さんの後姿になぜか親近感を覚えたのですが、それもそのはず(笑)。着付けの本で、<
男の着付け>モデルとして登場していたから。石田さんより14歳年下の能楽師で、出会いは笑志さんの落語会だったとか。この馴れ初めは、入場時渡されたパンフレット・立川生志公式読本に寄せられた、石田さん自信のメッセージで知りました。生志さんの黒紋付は、らくや提供。生志さん、多くの人に愛され応援されています。
前回に続き、今回も電車での旅。今日も結城縮日和。日差しが強いので格子模様の単帯をお太鼓に。身軽で動きやすいです。街で見かけた着物姿も、紗の羽織、半幅の帯つきなど、いろいろ。帯結びなど、人の着姿は参考になります。
暑い時には扇子。夜、宇都宮に向かう電車で予想以上に体感温度がぐっと下がって、肌寒さを感じたら、かばんにしのばせていた羽織。袷だったら、羽織は要らなかったろうけど、暑いときにより快適でいられる方を選びました。
帰宅後、お太鼓のタレがくぼまないよう、腰布団のかわりにてぬぐいを小さくたたんでしのばせておいたのですが、いつの間にか無くなっていました。どこかで落としてしまったようで、ザンネン(涙)。この補正は、襦袢の時までにおこなうべきでした。